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新しい叡智を日本から!子育てママにもマインドフルネスを!〜2020/1/15開催のメディア関係者向け説明会より〜

2020.02.05

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2020年3月21日(土)/22日(日)に東京・虎ノ門ヒルズフォーラムで開催される「ウィスダム2.0 ジャパン(Wisdom 2.0 Japan)」。
その開催に先駆けて、メディア関係者様向けに説明会が実施されました。

Wisdom2.0 Japan共同創設者の荻野淳也による短い瞑想から始まり、次にWisdom 2.0 Conferenceの創設者ソレン・ゴードハマー氏からのメッセージ、そしてZoomを通して日本からの質問をソレン・ゴードハマー氏が答えてくれる形にて進行されました。

Wisdom 2.0 Conferenceの創設者ソレン・ゴードハマー氏より

新しい「叡智」を日本から!

Wisdom(叡智)は日本の文化からの影響も多く受けており、日本での開催を楽しみにしています。私たちの日常はテクノロジーにハックされ、心穏やかに過ごすことがより難しくなっています。

SNSやガジェットの中毒性やイライラなストレスなどから切り離し、自分を見つめなおしたりコントロールできるよう、そして対話を通じての問題解決を日本でもぜひ始めて欲しい。

日本から新しい叡智が生まれることを期待しています。

ソレン・ゴードハマー氏×富岡麻美氏との対話

お子さんを持ちながら仕事をされている富岡麻美さんが参加者代表として、ソレン・ゴードハマー氏と対話が行われました。

マインドフルネスはだいぶ市民権を得てきたように思うが、コンパッションとは何か。簡単に言うとどういうことか?

マインドフルネスと“コインの裏表”と言われるのがコンパッション。
コンパッションとは鳥の両方の翼のようなもので、マインドフルネスは「個人の叡智」、コンパッションは「コネクションに基づく叡智」です。世界がより良くなるためには、自分の中を整え(マインドフルネス)、他者との間を整える(コンパッション)ことが大切。

マインドフルネス・コンパッションを、日常にはどう活かしたらいいのか。

Wisdom2.0が特にフォーカスしていることは「Being present」。

それは「今ここにいる」という生き方のこと。

例えば、お母さんは子供が帰ってきた時に、そこにしっかりと意識を向けて子供と繋がれて、子供に何が起こっているか感じることができているのだろうか?

一番のギフトは相手にしっかり注意を向けて理解することであり、それは仕事でも家庭でも同じこと。
愛に溢れたクリアな生き方ができると、より良い解決策やより良い対応ができるようになる。

マインドフルネスを子供との関係性で活かすには?子供から時々びっくりする言葉を返されて、冷静でいることができない時がある。

子供というのはワザと大人の言うことに抵抗し逆のことを言ったり、イライラさせるようにする。
そういう意味では、子供たちは素晴らしい禅ティーチャーである。

子供たちは大人の言うことは聞いてくれないが、大人が自分たちにどういう対応をしてくるのかは、体験して学んでいる。
怒りを焚きつけた時に、同じように怒りで対応してくるのかしっかりと意識を向けて話を聞いてくれるのか、とてもよく観察している。

そして子育てにおいては、セルフコンパッション(あるがままの自分を受け入れること)は特に大事。
親としての間違いはたくさんある。

そんな自分を責めるのではなく、自分にコンパッションを向けることが非常に大切である。

Wisdom 2.0 Japanに興味はあるが参加するのは敷居が高いと感じている人に、どう伝えるといいか?

心と身体と思考は誰にでも共通しているので、人間としての苦しみを持っており、それを癒したい、乗り越えたい、幸せになりたいと思っている全ての人に参加して欲しい。

参加者からの質疑応答

日本人の特性として、黙っていてもわかってもらいたいという気持ちがあるように思う。
何か嫌なことがあっても自分の意見を伝えないが、雰囲気を察してもらいたいという思いはある。
言わないでいることもコンパッションなのか?

日本人らしい質問ですね。
もし言わないでいることによって、自分がダメージを受けるのであれば、自分の気持ちを表現することが必要。
表現することによって自分が癒されることになる。

相手もそのことに気づかないので、相手が学ぶためにも伝える必要はある。
そこで「マインドフルネス」を使うことができる。
マインドフルネスな冷静な視点で、それは流しても大丈夫なことなのか、それとも自分は傷ついているのか、自分に問いかけ注意深く伝えることが必要。

子育てをしながら働く女性にとっては、自分のことに集中する時間がない。
スマホなどについても、子供たちに対して、禁止ではなく何と伝えたらいいのか。

だからこそ「ウィズダム(叡智)」が必要。
この現代の文化の中でそういう問題があるということを話し合わなくてはいけない。
子供たちに対しては、スマホがなくてもポジティブな体験ができるのが一番いい。

ソレン・ゴードハマー氏よりWisdom2.0 Japanを通して日本人に伝えたいことは?

自分だけではなくたくさんの人が様々な疑問を感じていることを知り、それについて話し合って欲しい。
そしてコミュニティの持つ力を信じて、経験や対話からウィズダム(叡智)に変えて欲しい。

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執筆:福田美佐子/ウエブディレクター&コンテンツライター
フリーランスにて企業サイトの企画、コンテンツ制作、運用などを行う。
プライベートで東京と逗子の二拠点生活にて、マインドフルネスを実践中。