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【クロストーク】キャリア・パートナーシップ/Wisdom2.0Japanスタッフ紹介

2020.09.09

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Wisdom2.0Japan当日に向けて、Keyにもなっている「コミュニティ」「繋がり」「場」について感じていただくべく、運営メンバーでのクロストークを企画しました。
今回のクロストークでは、木蔵・明石と共に、「キャリア・パートナーシップ」と題して、二人の経験や現在の生活を通して感じ得たものについて、お話しいただきます。(進行役:溝上 真璃)

 

<Topic1>キャリア 仕事のキャリア?人生のキャリア?

溝上:
「キャリア」という言葉は、人によって捉え方が変わると考えています。
大きく分けるとしたら、組織などある1つの場所におけるキャリアと、人生を通してのキャリアの2つの側面です。
お2人は会社員にて働いた後、いまは独立してご自身で仕事をなさっているという経歴をお持ちです。両者の違いやご経験を通して感じたことがあれば、教えていただきたいです。

明石:
このトピックをいただいたとき、これまで「キャリアのために、これをやってあれをやって。」ということを、私はあまり考えてきたことがないなぁということに気づきました。
キャリアを積むというよりも、その時々のしたいことを選んでいったら、キャリアとして繋がっていたんです。転職を数回した時も同じです。
私は異業界やセミナー等に参加し、交流を持つようになって、様々な選択や実際にそれで生きている人がいることが身近になりました。そのことがきっかけで、会社以外の選択肢を持つことができ、いまに至ります。

木蔵:
聖子さんのオーガニックな気づきとは私は逆で、時世もあり、私が大学卒業時は女性の総合職というものが、ほとんどありませんでした。そのことを不愉快に思った私は、「それだったら、出来るということを“証明”してみせる!」というところから始まりました。
それは、モチベーションとなっていたものの、途中から「私がやりたいことって、これだっけ?」という疑問が湧きました。反抗心から始まっていた“証明スイッチ”から、自身の能力を“試してみたい”というスイッチに切り替わったんです。

ただ、それも長くは続かず、年収や役職が上がっても虚しいと感じてしまい、「もっと人のために役立つことを」と思ったのが30代の終わりで、アメリカへ移りました。
今度は「仕事で自己表現になる!すごいっ!」というスイッチが入ったものの、入り過ぎてしまい、自分と仕事を同一化し、身体を壊してしまったんです。
キャリアとは自己表現ではあるものの、自分自身よりは小さな存在であることに、つい最近気づきました。遅いですよね(笑)
深刻にならず、もう少し軽やかに、キャリアというものは私自身に内包されているものであり、選択の一つでなんです。そのように今は取り組んでいます。

 

<Topic2>パートナーシップ 悩みから満喫へ

溝上:
キャリアの一方で、パートナーシップも人生への影響が大きいと考えます。
事前アンケートで知ったお2人の共通点は、パートナーシップが“悩み”から“満喫”できる状態に変化していることです。
その変化に至るためのきっかけやポイントはあったのでしょうか?

明石:
30代は、年始に「今年は結婚する!」と毎年お願いするくらい、お付き合いをしても結婚に向けて上手くいかなかったんです。そのような中、6年前にマインドフルネスに出逢い、私の“パートナーシップ”は大きく変わりました。
何が変わったかというと、恋愛において、私は全ての意識が彼(外側)に向いていたんです。常に頭の中の意識が彼になってしまっていることに、それまで自分で気づいていませんでした。
マインドフルネスを実践する中で、もっと自分のことを大切にしようと、矢印(意識)を自分に向けられるようになったときに、やっと相手に本音が言えるようになりました。
最初は、嫌われたくないという想いが先立っていましたが、段々と本音が言える関係を築けるようになった結果、主人に出会いました。

溝上:
いまのお話とともに、聖子さんのアンケート回答で心に残ったのが、「“自分自身とのパートナーシップ”が出来ていなかった。それが出来たからこそ、“他者とのパートナーシップ“を実現できた。」と書かれていたことでした。

明石:
そうなんです。自分との関係が仲良く、それまでは自分を無視している状態だったので。
自分との対話を深め、パートナーシップについて気づけていったら、外側(他者と)の現実も変わっていきました。

木蔵:
聖子さんと同じく、私も結婚は遅めで。それまで、お付き合いする方はいるものの、結婚というか長期的に安定したパートナーシップには至らなかったんです。
なぜかと考えたときに、キャリアの話にも関わってきますが、自分が望んでいたにも関わらず、仕事にコミットしている状態で夫がいるということを、イメージ出来なかったんです。

転機は20年前。
アメリカ(カリフォルニア)に移ったときで、これから新しい土地で、まっさらな関係性を築くチャンスにあたり、「自分の求めている関係性とは、何か」また「何がストッパーになっているのか」ということを、じっくり考える時期があったんです。
そこで自分へのアンコンシャスバイアス、心の中に自分への偏見がすごくあることに気づきました。それは、「自分は“愛される(Lovable)存在”ではないんじゃないか。」ということでした。

ただ、それが本当かと自分に問い直したとき、「自分には愛してくれた人がいて、愛する良い家族がいて、自分は愛される存在だ」ということを思い出したわけです。
それから、1週間か10日後に主人に出会いました。主人との出会いは偶然かもしれませんが、I am lovable.ということは、「自分自身が、~であれば。」という条件付きではないんです。それは、全ての人に与えられている権利です。
それを理解したことは、主人に出会えただけでなく、キャリアのサポートになりました。自分の応援団であり、セーフティネットになってくれるパートナーに出会ったことで、キャリアに対する自由度が高まったのではないかと感じています。

明石:
私も昔は、完璧でなければ、結婚してもらえないという考えがありました。ただ、実際は、自身の足りないところや弱さを正直にさらけ出せた時ほど、パートナーシップが深まっています。

 

<Topic3>キャリア・パートナーシップ 「いま、ここ」における想い

溝上:
お2人のこれまでについてお伺いしてきましたが、特に「いま、ここ」からの視点で、キャリア・パートナーシップについて感じ入ることはあるでしょうか。

木蔵:
キャリアの方に関して言うと、最後に言った「キャリアは1つの選択であり、大事なのは自分の心身なんだ。」を気づかせてくれたのは、実はWisdom 2.0だったんです。
5年前に、ジョアン・ハリファックス老師がなさった“Compassion”の話。まず、セルフ・コンパッションありきのコンパッションであるということ。
そして、登壇者たちの軽やかさ。私よりも重要なお仕事をしているにもかかわらず、悲壮感ではなく軽やか、かつ深みのある存在感というのに触れることができて。一言でいうのならば、そこが彼ら・彼女らの“Wisdom”だったと思うのですが、そこでハッと気づくことが多かったです。
自分の視野が狭くなっている時、いろんな方との出逢いやメンター的な存在との出逢いが救ってくれたなぁと思います。

明石:
私はキャリアにおいても、パートナーシップにおいても、「自分を知る」ということを忘れると、こじらせるなと自分の体験を通して思っています。
その「自分を知る」ための方法が、マインドフルネスだったり、セルフ・コンパッションだったり、まずは“自分”が自分を知ること。その上で、もし自身の選択が世間一般のものとは少し違っていても、これからの時代はもっと多様性が認められるように変わっていくと思いますし。
私も含め、年代によっては昭和の設定(基準)で止まってしまったりしがちなので、これから令和、2020年以降の時代へと設定を書き換え、見つめ直してから、選択も見つめ直すことが大事かなと。

 

<最後に、みなさんへメッセージ>

明石:
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
Wisdom2.0Japanがどういうものか、まだ分からないぞ?という方も、
直感で「何か自分に必要な情報があるかもしれない」と感じたら、今回はオンラインでご参加いただけます。
今回のテーマ「キャリア・パートナーシップ」にお悩みの方も、ぜひ当日お会いできるのを楽しみにしています。

木蔵:
Wisdom2.0はいろんな分野のスピーカーと、いろんな分野の参加者が大きな“場”に集ったとき、「物事の見方・在り方って、こうなんだ。」とか「この考え方は、ちょっといただけないな。」とか「こんな人がいるんだ。」とか。そこから、私はこれ!と掴んでいただけるチャンスだと感じていますし、私自身が参加者として何度もWisdom2.0に行ったモチベーションがそこにあります。
勉強しよう!とかではなく、気軽に「何に、(自分が)反応するかな?」っていうリトマス試験紙的に、反応の過程からご自身の気づきに繋がる経験にしていただきたいです。

この他、クロストークの動画では、より詳しく「キャリア・パートナーシップ」やWisdom2.0Japanへの想いを語っています。

ぜひ、動画もご覧ください。

Youtube動画/キャリア・パートナーシップ
前編:https://youtu.be/oeWM5dDyCho
後編:https://youtu.be/cDnpCBvx2ws

参加メンバー:
木蔵シャフェ 君子
明石 聖子
溝上 真璃(進行役)